オサートとレーシックの違い

オサートとレーシックは共に視力回復の矯正方法ですが、根本的な両者の違いは、レーシックは「手術」であり、オサートは「手術ではない」ということです。この違いは近視で悩んでおられる方にとって精神的に大きな違いではないでしょうか。
レーシックの手術方法は、角膜表面を薄くスライスしてめくり(切り取らない)角膜にレーザーをあて角膜の一部を取り、めくった角膜表面を元に戻すという方法です。全ての手術がそうであるように、手術の失敗やその後の合併症というリスクがあります。さらにレーシック手術の歴史はまだ浅く、今後のデーター集積で本当の安全性が証明される次第です。
オサートは、最新の視力回復治療の技術で、手術をしないで近視を治すという治療方法です。
手術をしない近視治療には、オルソケラトロジーという治療方法が従来からありました。オルソケラトロジーとはギリシャ語で「角膜矯正療法」という意味です。オルソ=「矯正」、ケラト=「角膜」、ロジー=「療法」です。オルソケラトロジーは1950年後半からにアメリカで開発されました。患者それぞれの角膜にあわせた特殊なコンタクトレンズを就寝時に装着して角膜形状を矯正し視力を回復させるという治療法です。

オサートとレーシックの原理は同じ

 オサート・オルソケラトロジー・レーシック、この三つの視力回復治療法の原理は同じで、角膜の形状を矯正して角膜自体を凹レンズと同様の働きをさせようというものです。
オサートは、オルソケラトロジー治療法を最新のコンタクトレンズ加工技術で発展させた治療法といえるでしょう。オルソケラトロジーは軽度の近視しか治療できなかったのですが、オサートはコンタクトレンズの形状を数段階に変えて治療するという方法で、強度の近視や強度の乱視にも対応しています。そのほかにレーシック手術後に起こる再近視化やレーシック手術では不可能だった円錐角膜の治療や、角膜移植後の不整乱視にも対応し、遠視・老眼も治療ができます。また、レーシック手術は18歳以上でないと受けることができませんが、オサート治療は低年齢から高年齢まで治療を受けることができます。日本に多い低年齢の仮性近視の治療には最適であろうと思われます。しかしコンタクトレンズの装着は大人でも違和感を訴える人が多いので、低年齢の方はその点が課題です。逆にコンタクトレンズを既に装着されているかたは抵抗感が少ないでしょう。

オサート その他の知識

 オサートは手術をせず、コンタクトレンズを長期間にわたり就寝時に装着することで、角膜の形を凹レンズの形に変形させることによって、昼間は十分な裸眼視力を維持できる治療法ですから、オサートレンズの装着を止めれば元に戻ります。レンズの装着は、基本的に治療を開始したらレンズの夜間装用はずっと必要です。軽度の近視の方は、一晩レンズを装用するだけで2日〜3日は効果が持続する場合がありますが、強度の近視の方は毎晩就寝時に装用していただかないと、日中裸眼で過ごすことは難しいでしょう。
レーシック手術と違い角膜の一部を取らないので角膜の強度も保たれます。また角膜にかかる陽圧と陰圧のバランスを一定に保つよう設計されているため眼圧の影響もありません。オサートのコンタクトレンズは、通常のコンタクトレンズ以上に高レベルの酸素透過性レンズを用いているので装用感に優れており、角膜内皮細胞も正常に保たれます。しかし、就寝時に装着するコンタクトレンズであるので、通常のコンタクトレンズ以上にレンズの取り扱いが重要になります。医師からの指示に従って適切な装用方法を行ない、衛生的に取り扱わなければ角膜炎や角膜上皮障害を生じます。

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