猫のえさの与え方と与える量

フードは1日何回？

子猫の場合は、キャットフードは1日3～4回与えることが望ましいです。

人間の赤ちゃんと同様、子猫の場合も、小さい頃は胃が小さくて歯も全て揃っていないので、母乳から少しづつ離乳食フードに移行していきますが、成猫になるまでは1回の食べる量が少ないので食事の回数も増やします。

しかし、成猫の場合は1日2～3回ほどで充分です。

朝、昼、晩という3回に与えるのが理想的ですが、朝と晩の2回でも、必要な1日分のカロリーを摂取することができれば問題はありません。また、フードと一緒にお水を与えることを忘れないようにしましょう。お水は24時間いつでも飲むことができるように用意してあげましょう。

成猫の場合、一日にどのくらいの量を目安のフードを与えるのが望ましいのでしょうか？

1歳から7歳までの成猫の食事のエネルギー量は次のように計算することができます。「80Kcal×猫の体重＝1日の食事で必要なエネルギー量÷食事回数＝1回の食事」という計算式を当てはめることができます。

しかし、室内猫の場合は、外飼猫に比べて運動量が少なくなるので、若干量を減らすことができるかもしれません。また、与えているキャットフードにより、エネルギー量に差があるので、調整する必要もあります。

一方、子猫の場合は成長期のため消費カロリーが激いので、成猫よりも多く食べる必要があります。特に生後から6ヵ月までは200カロリーで計算する必要があります。

総合栄養食であるドライフードは、猫の必要な栄養バランスを摂取するために必要なもので、それだけを与えていても問題なく猫は成長することができます。

一方、ウェットフードは一般食と呼ばれる、補助食品です。そのため、ウェットフードだけで猫の健康を管理するのは難しいです。

ですから、ドライフードとウェットフードをバランスよく与えることが理想的でしょう。もしドライフードだけを与え続けてしまうと、尿路結石や慢性肝不全にかかる危険性があります。なぜなら、猫があまり水を飲まないと水分量が足りずに、おしっこの量が濃くなってしまうからです。

しかし、並行してウェットフードも与えることで、水分がたっぷり含まれているため、水分量不足になる可能性を低くすることができます。猫はあまり水を飲む習性がないので、いつの間にか水分不足になっていることがありますが、ドライとウェットをバランスよく与えることで水分不足を防ぐことができます。

その際には、ドライフード3：ウェットフード1の割合で与えるようにしましょう。1日のカロリー量をきちんと計算しないと肥満猫になってしまうので、与えすぎにはくれぐれも気を付けましょう。